1.オンライン学科教習情報サイトについて

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当サイトの趣旨

昨年12月10日に警察庁より「指定自動車教習所におけるオンラインによる学科教習の実施について(通達)」が発出されて以降、実施すべきか否か、実施するにはどうすれば良いのか?というお問い合わせを弊社営業に数多く頂いております。
弊社は教習所業界向けIT教材ベンダーとして、今回の警察庁の通達に適合し、オンライン学科教習をスムーズに実施・管理できるシステムの開発に着手しております。4月中旬にはリリースする予定で作業を進めており、製品についての情報(搭載機能や価格等)は決定次第順次ご案内申し上げる予定です。

一方、製品開発を進めていく中で検討した、配信方式の違いによるメリット・デメリットや、必要になる設備(機器、ソフトウェア、通信環境等)、新たに発生するであろう教習所様内の業務、起こり得る問題点とそれらを解決するための手段、活用できるツール類の比較検討結果、等々、多くの情報が蓄積されつつあります。
そこでこの度、これらの情報は皆様の教習所においてオンライン学科教習を検討する際の材料にしていただけるのではないかと考え、本サイトで公開させていただく事と致しました。なにがしかの参考になれば幸いと存じます。
本サイト内の情報は随時更新、追加していく予定ですので、お時間がある折にでも覗いていただければ幸甚です。

尚、本サイトの各種情報は、多くの教習所の方々にヒアリングし、弊社なりに吟味した情報ではありますが、警察庁ならびに全ての都道府県警に確認したものではございませんので、本サイト内の方法が全ての要件に該当する事を担保するものではございません。あしからずご了承いただけます様、お願い申し上げます。


オンライン学科教習のメリット・デメリット

オンライン学科教習を実施した場合の教習所におけるメリット・デメリットを以下の様に考察します。

メリット

1. C/Sの向上

  1. 感染症対策、災害時の対策等、非常時においても安全に学科教習を受講できるという価値を提供できる
  2. 平時においても学科教習受講のために来校する労力を低減し、利便性を高める事ができる

2.集客効果

  1. 上記C/S向上を訴求する事による集客効果ならびに、在校生・卒業生からの口コミ効果が見込める
  2. 先進的な教習所という印象を与え、ブランドイメージを高める効果が期待できる

3.送迎負担の軽減

  1. 学科教習受講のため(だけ)に来校する教習生を、送迎する労力を削減できる
  2. 特に個別送迎については高い効果が見込まれる

4.在籍期間の短縮(稼働率の向上)

  1. 来校せずに受講できる分、対面の学科教習よりも教習進捗速度の向上が期待できる
  2. 特に録画配信方式で、ある程度自由に教程を選択し受講できる様になれば、その効果が高い

5.対面学科教習に係わる設備・人件費等の削減

  1. 一部オンライン化が不可能な教程を除く全ての学科教程について、従来の対面教習を廃止し、オンライン学科教習だけに移行した場合、対面教習に必要な設備(教室、機材等)は不要になり、一部学科指導員を技能教習にシフトする等の配置転換が可能になる

デメリット

1.動画配信に掛かる設備費用

  1. 機材、ソフトウェア、インターネット接続環境等、実施にあたり相応な設備投資が必要(各費用については後に詳細を掲載予定)
  2. 録画配信方式の場合は、教程数分の教習動画の撮影・編集作業が必要であり、その更新についても都度労力(費用)が発生する

2.オンライン教習運営に掛かる人的負担

  1. オンライン学科教習の予約、原簿手配、本人認証、受講確認、メール等による質疑応答等、これまでにない業務が新たに発生する
  2. オンライン学科教習の実施要領(スケジュール含む)、実施結果について、当局への申請・報告作業が発生
  3. 予約できない、接続できない、映像や音声が途切れる等、これまでにない問い合わせが増える可能性がある

3.教習効果の低下懸念

  1. オンラインの場合、受講環境および受講態度を詳細に把握する事は困難であり、対面の学科教習よりも習得度が低下する懸念がある
  2. 仮に習得度が低下した場合、仮免学科の合格率に影響し、上記メリットの4と相反し、在籍期間延伸のリスクもある

配信方式の概要と比較

(1)配信方式の概要

<ライブ配信方式>

従来の講習の様子を撮影、リアルタイムで配信し、インターネット経由で受講者が視聴する方式。
双方向に通信が確立されている事が前提となり、受講状況の確認は教習生側の映像を指導員が目視で確認する等の方法で行う。

<録画配信方式>

録画された学科教習の映像を、教習生のリクエストに応じてインターネット経由で配信する方式。
配信先の管理および継続受講を確認する機能を備えた配信管理ソフトでの配信が前提となる。


(2)配信方式の比較

ライブ配信 録画配信
費用
撮影用のカメラ、配信用のPC、
スイッチ(視聴覚ビデオと撮影映像の切替)、
通信環境が必要となるが、他に大きなコスト負担はない
左記ライブ配信用の機器に加え、
・教習映像の撮影費用、法改正等による再撮影費用
・配信用サーバに映像を保存する費用
・配信管理システム費用
等が必要
送迎負担軽減
学科教習のみで来校する教習生の送迎負担が軽減される 左記ライブ配信と同様
教習生利便性
学科教習のみで来校する労力を削減できる
定員数削減等により教室が満員の場合でも受講可能
24時間どの教程でも受講可能となれば、教習所の教習計画に拠らず、教習を進める事が可能となる
在校期間短縮
従来の対面教習と大きく変わらない 24時間どの教程でも受講可能となれば、学科受講が教習進捗を妨げる事が少なくなる
教習所業務負担
現状より追加されると想定する業務は
・入所時におけるオンライン学科教習受講に関する説明
・オンライン学科受講生の受講データ、原簿の管理
左記ライブ配信における追加業務に加え、
・質問回答(個別)
・継続受講記録の管理、閲覧、判定
・配信管理システムに関する問い合わせ対応
・法改正時の映像修正
等、教習所の業務負担が増加する
教習効果
オンライン上で受講態度の確認や問い掛け等も可能なので、対面教習と遜色ない教習効果が見込める 受講態度を目視出来ない分、教習効果は教習生の意識に依存する事になる

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